伝達関数
VITS以外の各種特性チェック用の信号を収録しました。

インパルス インパルス 信号波形

インパルス

中心の1ピクセルが1でその他がすべて0(ペディスタルレベル)の信号です。この信号はナイキスト周波数のsin(X)/Xと等価です。理想的な補間フィルタ(デジタルorアナログ)があれば出力はsinX/(X)信号(下記参照)のようになるはずですが、実際はそうなりません。出力波形から、使用されているフィルタの特性をある程度推測できます。
輝度についてはの上下のピークが100IREと0IREになるよう、ペディスタルレベルは17.85にスケーリングしています。
U、Vについてはピーク0.5、ペディスタルレベル0になっています。


Sin(X)/X Sin(X)/X 信号波形

sin(X)/X

(ナイキスト)周波数6MHz(輝度)、3MHz(UV)のsinX/(X)信号です。
スケールはインパルスと同じです。


マルチパルス マルチパルス 信号波形

マルチパルス

VITSに収録したものより、周波数範囲を広げたマルチパルスです。輝度については、基準パルスに続いて、2Tパルス、0.5MHz、1MHz変調25Tパルス、2、3、4、5、6MHz変調125.Tパルスが並んでいます。ピークレベル100IRE、ベースレベルは0IREです。
U、Vについては周波数は輝度の1/2、ピークレベルは0.5、ベースレベルは-0.5になっています。


変調ランプ 変調ランプ 信号波形

変調ランプ

ランプ(傾斜)波形に正弦波を重畳したものです。
輝度については10IREから90IREまでのランプに周波数3MHz、20IREp-pの正弦波を重畳しています。
U、Vについては-0.45から0.45までのランプに周波数1.5MHz、0.2p-pの正弦波を重畳しています。


変調ウェッジ 変調ウェッジ 信号波形

変調ウェッジ

振幅が徐々に小さくなる正弦波で、エンベロープがくさび状の信号です。

輝度についてはレベル50IRE、周波数3MHz、振幅が100IREp-pから0IREp-pまで変化します。
U、Vについてはレベル0、周波数1.5MHz、振幅が1p-pから0p-pまで変化します。


ランダムノイズ ランダムノイズ 信号波形

ランダムノイズ

一様乱数から作ったランダムノイズです。レベルはピークが0,1のものを0dbとして、-10、-20、-30、-40dbの4種類、Y、UV、Y+UV、計12個のウィンドウに表示されます。


コーリング

コーリング

コーリング(もしくはコアリング)というのはノイズリダクションの手法で、レベルが小さく周波数の高い信号を抑制するもので、主にビデオ機器に内蔵されています。
この信号はコーリングの調整、チェック用の振幅の小さいバタフライ状の信号です。
輝度については周波数1、2、3MHz、振幅は最大5IREp-pになっています。
クロマ(I、Q)については、周波数は輝度の1/2、サブキャリア振幅が最大5IREp-pになっています。
波形モニタで観察したとき、ラインが重ならないようにレベルを5IREづつ変えてあります。

コーリング 信号波形

ボウタイ

ボウタイ

YとU,Vの振幅が等しく周波数がわずかに異なる正弦波からなる信号です。画面中央でYとU,Vの位相が揃うようになっているため、その差分をとると画面中央で振幅が0になり、両端に行くほど振幅が大きくなる、バタフライ状の信号が得られます。この形が蝶ネクタイの様なのでこの名前で呼ばれています。
YとU,Vの間に時間差(遅延量の違い)があると振幅が0(または最小)になる位置が中心から左右にずれます。またYとU,Vの振幅が異なれば中心の振幅が0になりません。
注:市販のDVDプレーヤでこの目的に使用できるほど精度の良い信号(特にUV)を出力するものは少ないようです。

ボウタイ 信号波形

ゼロキャリアポイント

ゼロキャリアポイント

アナログ放送電波の変調度をチェックするための信号です。映像信号は極性を反転した後AM変調されています。この際120IREのレベルがゼロキャリアとなるように変調度が規定されています。DVDでは120IREの輝度信号は記録できませんので、頂上が100IREの台形の上に40IREp-pのひし形状のサブキャリアを重畳してピークが120IREの三角形になるように工夫してあります。

ゼロキャリアポイント 信号波形

Y=U=V Y=U=V 信号波形

Y=U=V

コンポーネント信号のゲインチェック、調整用の信号です。各信号の振幅が等しい階段波形になっています。1つはフルスケール(Y:0〜1、UV:-0.5〜0.5、信号レベルは0.7Vp-p)、もう1つはDCレベルも含めて等しくなるように(Y:0〜0.5、UV:-0.5〜0、信号レベルは0.35Vp-p)になっています。

Y=U=V Y=U=V 信号波形

ゾーンプレート(円) ゾーンプレート(対角)

ゾーンプレート

空間周波数(波面に直角な方向にそって計った周波数)が中心からの距離に比例するように作られた図形です。最大空間周波数(4隅)がナイキスト周波数になるように係数を設定しています。
エイリアシングノイズ(モアレ)を目視でチェックするのに向いた信号です。

ゾーンプレート(直角
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