テスト波形
色々なテスト信号に要素として含まれていることが多いテスト波形についての説明です。

SMPTEカラーバー

2Tパルス

一般にサイン二乗パルスと呼ばれる信号の半値幅が2Tのものです。
サイン波は0を中心に1から-1の間を振動しますが、映像信号の場合マイナスはありませんから、0から1(100%)のあいだを振動するサイン相似波形をサイン二乗波形といいます。(ご存知のようにサイン二乗波は0と1の間を振動します。)
この波形の0から0までの1周期(元のサイン波の0からπまで)を取り出したものをサイン二乗パルスとよびます。1TはNTSCでは125nSとなっていますので、2Tパルスとは半周期が2T=250nS、1周期は500nSで、周波数としては2MHzに相当します。この波形は2MHzを中心にして両側に大きく広がったスペクトルを持っていますので、系の伝達特性(振幅、位相、遅延等)によって、大きな変形を受けるため、それの定性的な観測に使用されます。観測するのは、ピークの高さ、アンダーシュート、リンキングの大きさ、左右の対称性などです。
なおこの波形はDVDのナイキスト周波数(6.75MHz)を超えるスペクトルを有していますので、理想フィルタを使用しても、完全には再現できません。ピーク位置をサンプル点にした場合はわずかにアンダーシュートとリンキングが発生します。これは実用上問題なので、当ディスクではわずかにパルスのすその部分をを広くして、アンダーシュートが発生しないようにしています。→下図を参照してください。
この波形はNTC7コンポジットFCCコンポジットクロスハッチの線などに使用されています。

SMPTEカラーバー 信号波形

EIAカラーバー

12.5Tパルス

単に2Tパルスの幅を広げた波形をいうこともありますが、一般的には高さが0.5の12.5パルス(これは単なるパルス)と、さらに周波数の高いサイン波を同波形で振幅変調したものを合成した波形のことを言います。結果として、上側のエンベロープ(包絡線)が高さ1の12.5Tパルス、下側のエンベロープが直線になります。変調波と被変調波にゲインの差や遅延の差があると下側のエンベロープが曲がるため、目視でチェックできます。

コンポジット信号で被変調波がクロマサブキャリアのものは、輝度とクロマのゲイン、遅延の差のチェックに使用されます。
どちらも輝度信号、クロマ信号のものは高域の振幅と、群遅延のチェックに使用されます。
この波形はNTC7コンポジットFCCコンポジットマルチパルスなどに使用されています。
また、被変調波の周波数が低い場合はさらに幅の広い25Tパルスが使用されることもあります。

EIAカラーバー 信号波形

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