カラーバー
7色(黒を含める場合は8色)のバーが全画面に並んだものを(フルフィールド)カラーバーといいます。縦のバーが並んだものを垂直カラーバー、横に並んだものを水平カラーバーといいます。本ディスクでは7色カラーバーを垂直、水平各10種、計20種の信号を収録しています。

水平カラーバー

垂平カラーバー

100%、75%、50%、25%、セットアップ付75%フルフィールドカラーバーと5ステップ、20ステップ、100%から0%(黒)へのグラデーション、100%から100%白へのグラデーション、75%から100%白へのグラデーション付きの10種を収録しています。

この中では75%カラーバーがもっともよく使われます。100%カラーバーはコンポジット信号のピークが133%になり、放送電波としてAM変調した場合過変調になります。そもそもNTSCのサブキャリアの振幅は75%カラーバーの黄色とシアンのピークが100%になるように定められています。これを利用するとサブキャリアレベルのチェック、調整が簡単にできます。すなわち黄色とシアンのピークがそろっていれば適正、黄色のピークのほうが大きければ過小、シアンのピークが大きければ過大と判断できます。これは輝度信号のレベルが正しいという前提の話ですが、SMPTEカラーバーEIAカラーバーでは、(ウェーブモニタ上で)同じ部分に100%白が重なるように作られており、これら3つを揃えることで輝度とクロマレベルの両方を調整できるようになっています。

水平カラーバー 信号波形
水平カラーバー ベクトル波形

垂直カラーバー

垂直カラーバー

水平カラーバーの縦横を入れ替えたものです。内容は垂直カラーバーに準じます。

DVD(MPEG2)では色差信号は縦横とも1/2に間引いてサンプリングしているため、それを復元する段階で、垂直方向にもフィルタ(ぼかし処理)がかかります。そのため色の境界に上下の色の混ざったラインが存在します。そのラインの数や、混ざり具合はMPEGデコーダ(もしくはスケーラ)により異なります。

垂直カラーバー 信号波形
垂直カラーバー ベクトル波形
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