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主にモニタの調整に用いられる信号で、早朝にテレビで放送されていたり、ビデオカメラにテスト信号として生成する機能が備わっていたりする、もっとも一般的なテスト信号です。 本ディスクにはフィルタ定数5種と7.5%セットアップの有無の組み合わせの各10種の信号を収録しています |
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SMPTEカラーバーSMPTEとは、全米映画テレビジョン技術者協会(Society of Motion Picture and Television Engineers)の略称で”シンプティ”と発音します。 信号は上下方向に3つの部分から成り立っています。 次の1/12は上と逆の並びのカラーバーのうち青を含まない部分を黒に置き換えたもので、ブルーインバースと呼ばれます。モニタのブルーオンリー機能、もしくはブルーフィルタを使用してクロマレベルとHUEを調整するために使用されます。 下部1/4は左から -I(輝度0、振幅40IREp-p)、100%ホワイト、Q(輝度0、振幅40IREp-p)、0%ブラック、-4%、0%、4%、0%と並んでいます。-I,Q信号はベクトルスコープを使用して、クロマサブキャリアの位相とレベルをチェックするために使用されます。実際には存在しない色なのでモニタ上では正しく表示されません。右の部分はPLUGE(Pictue Line Up GEnerator)と呼ばれているもので、モニタの黒レベルを目視で調整するために使用されます。すなわち-4%と0%がともに真っ黒で区別がつかず、0%と4%がわずかに区別できるように明るさとコントラストを調整します。 |
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EIAカラーバーEIAとはアメリカ電子機械工業会(Electronic Industries Association)の略称です。RS-189A規格準拠のカラーバーをEIAカラーバーと呼んでいます。 EIAカラーバーはSMPTEカラーバーより単純で上下2つの部分からなっています。 下部1/3は左から Q(輝度0、振幅40IREp-p)、100%ホワイト、I(輝度0、振幅40IREp-p)、0%ブラック並んでいます。SMPTEカラーバーにあるPLUGEはありません。 |
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フィルタについてフィルタは時間軸方向のみで、種類は以下のとおりです。
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上記の帯域はあくまで目安で、厳密なものではありません。
NTSC〜VHSについてはそれぞれの信号特性を、帯域面のみで、ラフに再現したものに過ぎません。 これ以外のセクションの信号は基本的に上記の 「DVD 」と同じフィルタリングを施しています。 |
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セットアップについて本来のNTSC規格では映像の中の真っ暗な(輝度0%)部分と映像のない部分(垂直、水平ブランキング等)を区別するために映像信号をかさ上げし黒レベルを7.5%の位置に持ってきています。これをセットアップと呼びますが、必要性があまりないことや、ダイナミックレンジの点で不利であることから日本のNTSC規格(NTSC-J)ではセットアップはなし(0%)になっています。したがって日本の放送電波や、日本向けのDVDプレーヤーの出力にはセットアップはありませんし、モニタ(テレビ)もそのように調整してあります。しかしながら一部の放送(洋画や海外のドラマなど)で、セットアップつきで放送されている場合があり、これを正しく表示したり録画(キャプチャ)するにはセットアップを打ち消す必要があります。本来セットアップの有無は映像データとは関係なく、DVDプレーヤー(NTSCエンコーダ)が付加するものですが、セットアップなしのプレーヤーで再生したときに、セットアップ付のプレーヤーで再生したものと同じ信号が得られるように、データを作成してあります。 |
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