オーディオ
基本的なオーディオテスト信号20種を収録しています。フォーマットはリニアPCM、2chステレオで2トラックあり、基本的に第一トラックは48KHz/16bit、第二トラックは48KHz/24bitとなっています。
映像信号はすべて同一でSMPTEカラーバーを改良したものになっています。
映像信号

改良SMPTEカラーバー 改良SMPTEカラーバー 信号波形 基本的にSMPTEカラーバーと同じですが、100%白の部分にもPLUGEを追加しホワイトレベルの調整を行いやすくしてあります。
オーディオ信号

20種のオーディオ信号を収録しています。長さはすべて60秒でリピートするようになっています。リピート(先頭に戻る)の際に、プレーヤによって若干のポーズが発生します。この際音は途切れます。
以下は収録されているWAVファイルをFFT分析したものです。
ここでの分析と測定例での測定にはefu様作のWaveSpectra V1.31を使用しました。この場を借りてあらためてお礼を申し上げます。

1kHz -10db

第一トラック(左側)が48KHz/16bit、第二トラック(右側)が48Kz/24bitです。以下同じです。


1kHz -30db


1kHz -60db


1kHz -90db


1kHz -120db

16bitモードの場合は完全な無音になります。


20Hz -10db


50Hz -10db


100Hz -10db


200Hz -10db


500Hz -10db


2kHz -10db


5kHz -10db


10kHz -10db


20kHz -10db


250Hz -10db + 8kHz -20db
IMD(相互混変調歪)測定用の信号です。表記とは異なり収録内容は 250Hz -20db + 8kHz -20db になっております。お詫びして訂正いたします。

リニアスイープ 20Hz-22kHz / 60sec
Δf/Δt(単位時間当たりの周波数の増分)が一定のスイープ信号です。
(22000-20)/60=366.33...Hz/秒の割合で周波数が高くなります。

ログスイープ 20Hz-22kHz / 60sec
(Δf/f)/Δt(単位時間当たりの周波数の増加率)が一定のスイープ信号です。 
60√(22000/20)=1.1238...倍/秒の割合で周波数が高くなります。

ホワイトノイズ
最大振幅が-10dbの一様乱数からなる信号です。ナイキスト周波数まで平坦な平均スペクトルを持ちます。FFT分析をした際のレベルはウィンドウ幅が2倍になる毎に3db低くなります。
第一トラックがL/R同相、第二トラックがL/R逆相でいずれも16bitで記録されています。ピンクノイズも同様です。

ピンクノイズ
平均スペクトルが-3db/octの傾斜を持つランダムノイズです。ホワイトノイズにある種の演算を施して作成します。当ディスクではVoss-McCartneyアルゴリズムを使用しています。

7.5kHz -10db + 8.5kHz -10db

IMD(相互混変調歪)測定用の信号です


スイープ信号とFFTアナライザで周波数測定を行う場合の注意

スイープ信号とFFTアナライザで周波数測定を行う場合はリニアスイープ信号を使用してくださいFFTアナライザのピークホールド機能を使用して周波数スイープを観測するのは、ペンレコーダで瞬時平均値(あるいは実効値)を連続的にプロットするのと似ていますが、実は異なります。FFTアナライザの場合、スイープ波形全体を、ウィンドウ幅ごとに分割し、順番にFFTしてゆきます(リアルタイム処理の場合何割かはスキップされます)。スイープ信号ですから一つ一つのウィンドウの左(最初)と右(最後)では周波数が異なっています。これをFFTすると当然ある幅をもったスペクトルが得られますが、中心周波数のレベルは単一周波数を分析したものより低くなります。このレベルの低下はウィンドウ幅が広いほど、スイープ速度が速いほど大きくなります。リニアスイープの場合、このレベルの低下は周波数によらず一定ですが、ログスイープの場合周波数が高くなるにつれ、レベルの低下が大きくなります。そのため下の図のように実際とは異なるハイ落ちの特性が記録されます。
また同じ理由で、周波数の抜けが多く、でこぼこした軌跡になります。これを埋めるためには何度もトレースする必要があり、時間がかかります。大まかな周波数特性を調べるなら、ホワイトノイズを平均したほうが良いでしょう。

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